ママ振袖で成人式に出席したい!準備のポイントや注意点とは?
成人式にお母さんが着ていた振袖を娘が引き継ぎ、現代風にコーディネートすることを「ママ振袖」と呼んでいます。そんな中、古いものを次世代でも大事に着るために、ママ振袖を今風にコーディネートする振袖レンタルのお店も増えています。
ここではママ振袖のサービスを利用する際の準備のポイントと特徴について説明します。
ママ振袖の準備に欠かせないチェックポイントとは?
「ママの振袖があるから、振袖レンタルのお店に着付けの予約を入れるのは急がなくてもいいよね」なんて、余裕を構えるのは禁物です。ママ振袖は、あくまで自分以外の人間の体に合わせた振袖なので、さまざまな調整をしなくてはいけません。
■寸法やシミなどの汚れを確認
ママの振袖の状態が問題なく着られるものかどうかを、実際着て確かめましょう。このとき、寸法が合っているか、着てから見える部分にシミなど目立つ汚れは付いていないか、といったポイントをチェックしてください。
寸法が合わないようであれば、着付けの際に調整できますし、それでも無理なようなら、寸法を仕立て直すことでカバーできるでしょう。汚れはクリーニングか、ガンコに染みついたものなら、工芸修正という柄を足す、あるいは箔を貼って隠すといった手法によって、目立たなくすることができます。
■草履バッグの状態
草履バッグは、ほとんど使ってないから新品に近いものだと思っていても、いざ保管していた箱を開けたら、劣化していたなんてことが、しばしばあります。草履バッグは、振袖や帯よりも傷みやすく、どうしてもしまったままだと、通気性の悪い状態に常にあるためカビが発生することもありますし、草履だと底の部分が剥がれやすく鼻緒が切れやすくなってしまうでしょう。
■部分的にレンタルするものをチェック
小物は何かしら足りないこともよくあり、振袖と一式揃えられないケースは珍しくありません。また草履は、かかとが少しはみ出るくらいがちょうどいいのですが、サイズやバッグのデザインの古さも含めて、振袖レンタルから借りてカバーするといいでしょう。髪飾りなども現代ではバリエーションが増えたため、新しいものは目を引きます。ママ振袖とレンタルの現代風の小物を合わせ、部分的に新しくすることで、レトロモダンなファッション性の高い振袖女子に変身できるでしょう。
ママ振袖の無料相談会に行ってみよう!
振袖レンタルのお店では、ママ振袖の無料相談会を開いているところもあるので、相談会の予約をしましょう。相談会の内容は、振袖のサイズが合わないことや、振袖にシミやカビが付いていること、娘さんに着せても似合わない、小物が不足している・傷んでいる、草履のサイズが合わないといったことについて、アドバイスしています。
このようなことは、成人式間近になって発覚することも多いため、慌ててレンタルするという事態もよくある話です。そのためママ振袖もまた、通常の振袖の購入やレンタル同様、入念に準備したうえで、成人式当日に着付けなければなりません。
また、相談会に参加すると、振袖クリーニングの無料チケットといった特典がもらえるので、参加した方がお得でしょう。もし娘さんが離れて暮らしている場合は、お母さんだけの参加をOKしていることもあるので、二人一緒でなければならないという決まりが必ずしもあるわけではありません。
ママ振袖を振袖レンタルで着付けしてもらう際の注意点
ママ振袖の着付けを振袖レンタルにお願いする場合、次の注意点を理解しておきましょう。ママ振袖は、少なくとも20年前後の時を経て着ることになりますが、この時間の経過が生地同士を繋ぎ合わせていた縫い糸を劣化させているかをチェックします。
実際に振袖を着て動き回るとなると、脇の下あたりの縫い目部分は特にほつれやすい場所なので、力を入れた動きでなくとも、するっと袖が離れてしまいます。また、背骨に沿って縫われた部分は背縫いと言い、座るとお尻の部分に圧力がかかり、割けてしまうことがあるので自分たちの目で見て大丈夫そうでも、仕立てのプロは違った視点で見ているので、コストを抑えたくても、当日恥をかかないために、必要であれば仕立てをお願いしましょう。
また、自前の草履はいくら状態がよかったとしても、レンタルすることをおすすめします。現代の草履は昔と違って鼻緒は太目で、台自体のサイズも幅広くなっており、足に負担のかからない形状になっています。そのため圧倒的に履きやすいことがレンタルをおすすめする理由です。
まとめ
ママ振袖に必要な準備や注意点について、ポイントを解説させていただきました。 振袖レンタルショップでは、ママ振袖に似合う小物をコーディネートしてくれるので、もし古めかしいデザインの振袖だったとしても、アドバイスを受け入れることで、振袖を生まれ変わらせることができます。
着付けやコーディネートだけでなく、メイクやヘアセットなどもまとめて行うので、予約はしっかり余裕を持って取り付けてください。成人の日は忙しいですし、予約は2年前から受け付けているところもあるので、何かしら借りるものがあれば、できれば、1年半前には予約を済ませることをおすすめします。