振袖が苦しくて体調が悪くなったときの対処法とは?体調不良にならないための予防法も紹介
着物を着てお出かけをした際、帯の締めすぎで気分が悪くなった経験がある方も少なくないでしょう。着付けに慣れている方ならすぐに対処できるかもしれませんが、多くの方はどう対処したらよいのか分からないのではないでしょうか。そこでこの記事では、着物を着ていて苦しくなったときの対処法を詳しく紹介します。
着物が苦しいときの対処法
まずは、着物が苦しいと感じたときの対処法を見ていきましょう。
着付けをしてもらうときに苦しければ正直に伝えよう
基本的に、着付けをしてもらう際に紐の締め付けがキツければ「苦しい」と正直に伝えることが大切です。そうすることで、苦しくならないよう軽く結んでくれますし、のちの体調不良を防げます。「せっかく着付けしてもらっているから」と遠慮せず、苦しいときは必ずスタッフに伝えるようにしましょう。普段着とは違い、着たり脱いだりが簡単にできるものではないので、未然に防ぐことが大事になります。
帯を緩めてみよう
着付けしたあとに気持ちが悪くなったら、着物と帯の間に親指を入れて左右に動かし、帯を緩めましょう。そして、帯の位置を少し下にずらすと上部に隙間を作れるので、みぞおち部分の締め付けを緩めることができ、吐き気を抑えられ気分もよくなります。しかし、強めに下に引いてしまうと緩くなりすぎて着崩れしてしまうので、調節をしながら行ってください。
伊達締め、帯枕の紐を緩めてみよう
帯を緩めても苦しい場合は、まず伊達締めを緩めてみてください。伊達締めは崩れ防止の役割があるので、緩めすぎには気を付けましょう。また、帯枕の紐を引き出して緩めるのも効果があります。こちらも様子を見ながら調節してください。くれぐれも緩めすぎには注意しましょう。着物を着て気持ちが悪くなる場合、みぞおち当たりの締め付けが原因であることが大半なので、この部分の締め付けを緩めたりその部分に隙間を作ったりと工夫しながら紐を緩めてみてくださいね。
着物による体調不良予防法
次に、着物が原因で体調不良になるのを防止する方法をお話しします。
水分補給を忘れない
着物は簡単に脱ぎ着できないので、なるべくトイレに行く回数を抑えようと水分を控える方が多くいますが、水分補給は必ず行いましょう。体の水分が不足してしまうと、体調不良や吐き気を招いてしまいます。特に夏場は汗をかきやすいので、脱水症状を防ぐためにも水分は必ずとるようにしましょう。
下着は締め付けないものを選ぼう
着物を着るときは、専用のブラジャーもあります。しかし、滅多に着物を着る機会がなければ、ノンワイヤーのものやブラトップを着用するのもおすすめです。通常のブラジャーより締め付けないので、着物の下に来ても苦しくなりません。胸元を快適にすることは着物による体調不良を防ぐ効果があるので、ぜひ検討してみてください。
苦しくならない着付けのコツ
体調不良を起こさないように、着付けの際は使用する「紐」を工夫するとよいです。どのような紐を使うとよいのか、以下4つのポイントに分けて説明します。
幅の太い紐を使用する
幅が太めの紐を使用することで、着物をおさえる面積が広くなるので、苦しくなりにくく、安定感も出ます。
芯のある紐を選ぶ
しっかりとした芯のある紐を使用することで、結んでいる間によじれることが少なくなり、圧迫感もなくなります。
紐の結び目を重ねない
着物や帯に使用する紐の結び目を重ねないようにしましょう。結び目が重なってしまうと、体に当たってしまい着心地が悪くなってしまいますし、圧迫感を感じてしまうこともあります。結び目は少しずつずらして、とくにみぞおちに当たらないよう気を付けながら結ぶようにしましょう。
伸縮性のあるゴム製のものを利用する
ゴム製のものを使うことで、体への圧迫感が緩和され、締め付け感も少なくなり着心地が格段によくなります。着物にもシワが寄りにくくなるので、着ていてとても気持ちがよくなります。基本的に着物で苦しくなるのは締め付けが原因なので、いかに締め付けをきつくせず、かつ着崩れしにくく快適に着られるかがポイントになります。とくに着物の締め付け感に慣れていない方は、上記でオススメした紐や下着を工夫してみてくださいね。
着物を着て出かけると、普段着とは違った着心地や自分の身なりになんだか気持ちも引き締まりますよね。そんな中、締め付けが原因で体調不良を起こしてしまうともったいないです。できるだけ、着付けの段階で締め付けを軽くするなど未然に苦しさを防ぐことも大切ですが、「着付けのときは分からなかったけれど、いざお出かけしたら段々と苦しくなってきた」とあとから感じてしまう方も中にはいます。そんなときは帯や紐を緩めるなど、紹介した方法をぜひ試してみてください。そして、水分補給も忘れないようにしましょう。しっかりと対処法を身につけて、素敵な着物時間を思いっきり楽しんでくださいね!