振袖を着る日に生理が重なりそう…大切な日を快適に過ごす秘訣とは?
振袖を着ることになっている大切な日に生理が重なってしまうのは、体調が優れない憂鬱さだけでなく、振袖を汚してしまわないかという不安や、振袖のままトイレに行く自信がないなど、いろいろと心配がありますよね。そこで今回は、生理時に振袖を着る場合の生理用品や下着の選び方、当日のトイレの仕方について解説していきます。
振袖を着る日に生理が重なってしまった…
振袖を着る日に生理が重なったときでも、生理用品や下着選びのポイント、トイレの手順をしっかりおさえておけば、安心して過ごせます。
振袖を着る前にできる対策方法
ここでは事前に用意しておくとよいものなどをお伝えします。
振袖着用時におすすめの生理用品
振袖を着る機会は成人式や結婚式の参列などがありますが、そういった日はなかなかトイレに行きづらいことも多いでしょう。そのため生理用品は吸収率の高いものを選ぶと安心です。特に、タンポンとナプキンを合わせて使うとモレの心配が少ないためおすすめです。タンポンは膣内に入れて使うため、違和感を感じる人もいます。振袖を着る当日に初めて使用するよりも、なるべく事前に試して慣れておきましょう。
タンポンに抵抗感がある方は、ナプキンをショーツ型のタイプにするとよいです。ショーツ型ナプキンはズレやヨレを防いでくれるため、量が多かったり長時間取り替えることができなかったりしても、モレのリスクは減らせます。振袖を着たままトイレに行く際に脱ぎやすいように、股上が浅めのものを選ぶのがポイントです。
冷え対策グッズの用意
体の冷えによって生理痛が増したり体調が悪化したりすることがあるため、体を温める対策を考えておきましょう。振袖は下着の上に補正用のタオルを挟み、肌襦袢、長襦袢、振袖と重ね着をし、帯を締めるので、胴体の寒さはあまり感じません。振袖を着ていて冷えやすいところは、首元、手首、足元です。この3か所の冷え対策をしておくとよいでしょう。振袖の着付けは襟の後ろを開けるため、首元に風が入り冷えやすいです。外にいる時間が長い場合は、ショールや大判のストールがあると防寒になります。
また、振袖は袖口も大きく空いていて寒いため、丈が長めの手袋があると便利です。ネイルにストーンやラメを使う場合は、ひっかからない素材のものを選びましょう。指先が開いたタイプならスマホの操作もネイルを見せることもできます。足元の防寒には、レギンスやスパッツの着用がおすすめです。温かいだけでなく、ナプキンのズレも防げます。丈は、裾から見えてしまわないように膝上を選びましょう。また、足袋を冬用のものにすると、より冷え対策になります。フリース素材の足袋もあるので、足先が冷えやすい人は検討してみてください。カイロも持っておくとよいでしょう。
着付け師に伝えておく
生理が重なってしまった場合は、着付けの方に着付け前に伝えましょう。振袖は腹部を締め付けるので、生理中はつらくなることがあります。生理だと伝えることで、紐をきつくなりすぎないように結んでくれたり腰回りに当てる補正タオルを調節してくれたりするでしょう。
振袖を着るときのサニタリーショーツの選び方
振袖を着るときは、サニタリーショーツ選びも大切です。おすすめのショーツを紹介します。
ローライズショーツ
サニタリーショーツは、股上の浅いローライズタイプを選びましょう。お腹まであるショーツは帯で締めたときに固く挟まれて脱ぎにくく、着崩れの原因になるため注意が必要です。
クロッチ部分が2重になっているショーツ
股にあたるクロッチ部分が2重になっているサニタリーショーツならナプキンの羽をすっきりとしまうことができ、羽による伝いモレを防ぐことができます。また、着付けで下着になったときに見られることがありません。
防水部分が広いショーツ
防水部分が広いショーツを着用していれば、万が一モレてしまったとしても、振袖を汚してしまう可能性を下げることができます。クロッチ部分からヒップ部全体まで防水になっているものを選ぶとよいでしょう。
サニタリーペチコート
防寒やズレを防ぐためにレギンスやスパッツを用意しておくのもよいですが、モレを予防するならサニタリーペチコートもおすすめです。特に、経血がモレると目立ってしまう白色や淡い色の振袖の方は検討してみてください。締め付けが少ないため苦しくなりにくく、薄手のため振袖のヒップラインに影響しないのもメリットといえます。
振袖を汚さないトイレの使い方
袖や裾が長い振袖姿で用を足すのは普段より少し大変です。ここでは、振袖を汚さないトイレの使い方についてお伝えします。
クリップを使用する
クリップを2〜3個持っておくと、振袖の袖や裾をまとめて止めるのに便利です。振袖を汚しにくく、トイレもしやすくなります。着物用のクリップをわざわざ買わなくても、大きめのヘアクリップや洗濯ばさみで代用可能です。振袖の生地を傷めてしまわないよう、はさむ力が強すぎないものを選びましょう。
トイレの手順
トイレの手順としては、まず始めに両方の袖を帯の前に持ってきて、クリップでひとつにまとめてください。次に、左手で振袖の左側の裾をめくり、右手で右側の裾をめくります。振袖、長襦袢、裾よけの順にすべて左右に分けたら、そのまま腰まで裏返しになる形で裾を一気にめくり上げます。
めくり上げたら、落ちないように両脇でしっかり挟んでください。下着を下ろしたら、帯が潰れないよう浅く腰掛け、用を足します。用を足し終わったら、フタをしめてから水を流しましょう。便器から離れ、めくりあげた裾を元に戻します。袖のクリップは止めたまま手を洗うと、袖への水はねを防げます。
まとめ
事前に対策をしていれば、生理のときでも安心して振袖を着られます。振袖を着る日に生理が重なりそうなときは、前もって生理用品やショーツを準備し、トイレの使い方をイメージしたり練習したりしておきましょう。