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着ぶくれ感を軽減!華奢に見せる振袖の着こなし術を大公開

公開日:2022/07/15  


初めての方はもちろん、慣れた方であっても振袖の着ぶくれに悩まされることがあります。和装は身体をタイトに見せるシルエットではないですが、できれば華奢に美しい姿を見せたいものです。そこで、この記事では振袖を切る際の着ぶくれを軽減する方法について触れます。ぜひ着こなしのヒントにご活用ください。

華奢に見える振袖の色

美しい振袖姿は子どもの着物とは異なり、大人の女性の佇まいを感じさせるようになります。身長や体型を洋装よりもカバーしてくれる振袖ですが、女性としてはできれば華奢に着こなしたいものです。

そこで、振袖を選ぶ際には色にこだわってみましょう。人間の視覚は色にさまざまなイメージを持ちます。収縮色と呼ばれる色は、色彩の中でも人間の目でとらえると遠くにあるように感じる色です。対照的に膨張色と呼ばれる色は近くにあるように感じ、膨張してとらえます。たとえば、収縮色の代表的な色であるブルーやグリーンと膨張色であるピンクやオレンジを並べると、同じ距離であっても膨張色の方が近く感じ、太って見えやすくなります。華奢に見える振袖の着こなしをしたい場合には、収縮色に該当する色を選ぶことがおすすめです。

なお、収縮色の目安は寒色系であり、クールなイメージの色です。黒、ブルー、グリーンや灰色などクールでシックな振袖を着用すると、体型が収縮して見えます。膨張色の目安は暖色系です。暖かなイメージの赤、ピンク、オレンジなどが該当します。しかし、着ぶくれをしたくないなら膨張色は着こなせないという意味ではありません。収縮色に近い色味、たとえば赤の場合は真紅やダークなレッドなら膨張して見えにくいため、華奢に着こなすことが可能です。

華奢に見える振袖の柄

振袖は留袖などの着物と比べると華やかで目立つ模様が多いことも特徴の一つです。そこで、華奢な着こなしを求める場合には、振袖の柄についても一度立ち止まって考えてみましょう。振袖の柄は全体的に散りばめられていることが多いですが、柄の形には“横に広がるもの”と“縦に広がるもの”があります。

横に模様が広がっているものは視覚を膨張させる効果があるため、華奢に見せたい場合には模様が縦に広がっているものを選ぶことがおすすめです。縦に流線形の模様が入っている、などのデザインは視覚を縦長なシルエットに見せる効果があります。また、胸元に刺繍や模様が多いと、バストが強調され過ぎずふんわりとした美しい振袖姿が完成します。総柄の振袖にキュッと引き締める印象の帯を合わせることで、全体を着物の美しい柄で包み、小物類で引き締めることも可能です。

このように柄の選び方1つでも振袖の着こなしの印象は変わります。振袖を選ぶ場合にはリッチな印象もある絞りを選ぶ方も多いですが、絞りは糸を絞って独特の形状に仕上げている柄が特徴の着物です。平面ではない素材のため太って見えるように感じますが、先に述べたように色の選び方によっても随分と印象は異なります。絞りを選ぶ際には色と柄の雰囲気などに考慮しながら考えてみることがおすすめです。

華奢に見せる振袖の着付け方

美しい振袖に手を通すなら、華奢に見せて自信のある姿でおでかけしたいものです。そこで、華奢に見せるコツとしては着付けにもヒントがあります。着付けのヒントは次の3つです。

ウエストとバストの補正

振袖を着こなす際には、補正を行うことが必須です。体形がふくよかな方は補正が要らないと感じるかもしれませんが、和装向けのブラジャーやウエスト回りを補正することにより、和装向けの華奢なシルエットを着物の下で作ることができます。タイトな洋装のドレスとは異なり、ボディメイクが着物の下で行えることが和装の魅力です。ガードルなどで補正を行うこともおすすめですが、きつくなりすぎると着用後に圧迫感を覚えやすくなるので注意しましょう。

補正後に長襦袢を整える

すべての補正を終えたら、長襦袢を着ます。補正をさらにカバーするための役割があるからです。顔回りがぽっちゃりとした印象の方は、長襦袢の合わせ方を縦長に絞るように合わせると、あごのラインが引き締まった印象に見えます。一方で締め付けが苦手な方は、先に述べたような補正の効果を一体型になっている長襦袢にて着こなすことも方法の1つです。通常の長襦袢よりも高めですが、二重に身体を締め付けることがないため、負担感がグッと減ります。着崩れもしにくくなるので便利な肌着を投入して華奢に見えるようにシルエットを調整することも知っておきましょう。補正や長襦袢は寸胴にならないように着こなすことが大切です。

帯が中心からやや下へ来るように意識をする

着物の仕上げには帯の位置も大切です。タイトなシルエットを作ることを意識すると、ついバストの真下で帯を締めてしまいます。しかし、身体の中心からやや下気味に位置させることでタイトなシルエットが浮かび上がります。最後に裾をタイトに重ねるように合わせて仕上げれば、美しい華奢な着こなしが完成です。

 

この記事では振袖の着こなしの際に気になる着ぶくれについて、解消となるようなアイディアを解説しました。振袖はそのシルエットの美しさから、ふくよかな方であっても堂々と着こなすことができる和装です。着ぶくれの防止を意識しながら着付けを行い、成人式や結婚式などの機会にはぜひ振袖で参加してはいかがでしょうか。

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