最悪の場合追加料金も?!振袖を汚さないために気を付けるべきシーン
振袖は未婚の女性の正装であって、既婚になると二度と袖を通すことはできません。そのため女性の振袖への憧れは強く、成人式では振袖姿の女性が多く見受けられます。昨今、振袖は着る機会が減っていることから、レンタルが主流となっているようです。今回はレンタルした際の注意点とともに、振袖を汚さないためのコツなども紹介しましょう。
よくある汚れのパターン別対処法
あまり着る機会のない振袖は着こなし自体も難しく、気づかないうちに汚れが付いてしまうことがよくあります。それではどのようなシーンでどんな汚れが付いてしまうのでしょうか?またその対処法も紹介しましょう。
食事の際の汚れ対処法
振袖は袖が長いため動きづらく、食事の際の動作はスムーズに行えないことがあります。気を付けていても、飲み物や食べ物をこぼしてしまうこともあるでしょう。飲み物の場合は汚れにハンカチなどをおさえるように当てて、強く拭き取ろうとしないことです。汚した際は焦ってしまいがちですが、優しく拭き取ることで汚れが繊維に染み込まなくなります。食べ物の場合も付いた物をそっとつまみ取り、ハンカチなどで叩かないようにしましょう。
化粧品の汚れ対処法
着物を美しく着こなすにはヘアメイクも大事な要素になりますから、メイクを念入りに行う女性も多いようです。華やかな振袖に負けないようにするには、厚塗りになってしまうこともあるでしょう。しかし、メイクが汚れの原因となり、首周りの衿部分を汚す可能性もあります。またこまめにお化粧直しをすることで、口紅などを付けてしまうことも考えられるでしょう。化粧品には油分が含まれているため、安易に落とそうとすると汚れが広がる恐れがあります。メイクによる汚れを発見した時は、なるべく触れないようにするのが賢明です。
泥はねなどの汚れ対処法
振袖を着る日に雨や雪が降っている場合は、泥はねなどの汚れが付く可能性が高いです。車で移動するのがベストですが、泥汚れなどを回避するのは難しいでしょう。汚れてしまった場合はこすらずに乾くのを待ち、乾いてから泥を払い落とすようにしてください。
振袖を汚さないために気を付けるべきシーン
着慣れない着物を着て外出するのは大変で、無意識に汚れを付けているケースも多く見られます。洋服のように簡単に洗濯できるものではなく、汚さないためにはシーンごとに気配りが必要不可欠です。
天候が悪い場合
振袖は帯も含めると幅があるため、傘を使用するときには大きめの物を用意しましょう。足元が汚れやすいので、雨天用草履を活用すれば足元の不快感は少なくなります。また上下でわかれている着物用のレインコートを着ると、泥はねなども防げるでしょう。着物用のレインコートは呉服店での購入が望ましいです。
食事をする場合
振袖を着て食事をする際は、汚れに気を付けなければなりません。ナプキンが置かれている場合は必ず膝の上に広げ、食べこぼしの汚れを防ぐようにしましょう。ナプキンがない時はハンカチを代用するようにしますが、懐紙があれば食事のあらゆるシーンで活用できます。ちなみに汚れの種類には油性、水性、油性と水性の両方の特性をもつ物があり、化粧品のファンデーションや口紅は油性で、お茶やコーヒー、醤油などは水性です。マヨネーズやチョコレートは油性と水性の混合で、それぞれ汚れの種類によって対処法は変わります。
万が一汚してしまった場合は早めにお店に持っていこう
振袖だけではなく着物全般でいえるのは、着用後は直射日光を避けて、1日ハンガーにかけて陰干しするようにしましょう。陰干しをすることで、汗による湿気を乾燥させ着用時のしわも目立たなくなります。干し終わってから汚れの確認をしますが、とくに襟元、袖、裾などはしっかりチェックしてください。
汚れを把握しておくのは重要なことで、原因やいつ汚れたのかをレンタル店に伝えられるようにしておかなければなりません。お店によって違いがありますが、基本汚れが見つかったとしてもクリーニングをする必要はなく、そのまま返却可能となっているようです。レンタル料の中にクリーニング代も含まれており、多少の汚れは想定内でしょう。
しかし、汚れは時間が経つほど取れにくくなるため、汚してしまった場合は速やかに返却してください。そして汚れの度合いによっては、追加料金が発生するかもしれません。食べこぼしや化粧品、泥はね以外にも、自分で対処して汚れの範囲を大きくしてしまうとトラブルになる可能性があるのです。振袖をレンタルする際には何店かを候補に挙げ、自分の希望に合ったお店を選択するようにしましょう。
着物レンタル店の中には、クリーニングしてからの返却が決められているお店もあるようです。後で戸惑わないように、事前にクリーニングの必要の有無について把握しておくようにしましょう。もしも汚れが酷い場合は自分で対処せず、お店に問い合わせるのが一番です。着物の汚れに関しては専門的な知識が必要なため、レンタル店に相談することをおすすめします。