振袖の帯はどう結ぶ?帯揚げや帯締めを使ったアレンジ方法もご紹介!
豪華で華やかな振袖は単体でも充分映えます。しかし、振袖をさらに美しく映えさせるアイテムが「帯」です。帯の結び方をアレンジすることで、ほかの女の子たちに差をつけることができるでしょう。帯揚げや帯締めを使ってアレンジするのもおすすめです。今回は、振袖を素敵に演出できる帯について詳しくご紹介します。
振袖に合わせる帯とは
振袖は着物の一種です。そのため、振袖をプライベートで着る場合には、どんな帯を使ってもまったく問題ありません。振袖を着る人のセンスに合った帯を使ってもOKです。ただし、振袖を成人式や結婚式などのフォーマル(公式)な場で着る場合は話が違ってきます。
振袖はフォーマルな場になると「第一礼装」の衣装として扱われるからです。
そのため、第一礼装に合わせた帯を使う必要があります。フォーマルな場で振袖に合う帯は、「袋帯(ふくろおび)」か「丸帯(まるおび)」のいずれかです。
袋帯とは何か?
袋帯とは、柄が入っている表地と無地の裏地を袋状に縫い合わせて仕立てている帯のことです。袋帯はグレード的には、丸帯の次に格式が高い帯になります。袋帯が作られた理由は、最高位の丸帯は表と裏の両側に模様が入っているので高価になるからです。
丸帯の作業工程を簡略化し、普通の人でも購入できる価格帯にしたのが袋帯。袋帯の用途は、成人式や結婚式などフォーマルな場、パーティーなどのカジュアルな場の両方にオールマイティに使うことができます。
丸帯とは何か?
丸帯とは、表と裏の両方に柄が入っている帯のことです。丸帯は、グレード的には女性帯の中で格式が最高位に高い帯になります。フォーマルの場で、振袖にもっとも合う帯です。ただし価格が高く、重量感があり、結びにくいというデメリットがあります。現在では本物の舞妓さんの衣装や花嫁さんの衣裳にしか使われなくなっています。
振袖にぴったりな帯の結び方
振袖に帯はどんな結び方がおすすめなのでしょうか?こちらでは振袖にぴったりな帯の3つの基本の結び方について詳しくご紹介します。
お太鼓結び(おたいこむすび)
お太鼓結びとは、江戸末期ころの芸者さんが太鼓橋の形を真似て帯を結んだことにちなんで名づけられた帯の結び方です。もっとも基本的な帯の結び方になります。
文庫結び(ぶんこむすび)
文庫結びとは、江戸時代の武家の女性の基本の帯の結び方のことです。文庫結びは、本や手紙などを入れる小箱(文庫)が由来です。
立て矢結び(たてやむすび)
立て矢結びとは、江戸時代に大奥の御殿女中が結んでいた結び方です。特徴は結び目が矢に見立てた形をしていることです。
成人式に相応しくない帯の結び方
振袖に帯を結ぶときにいろんな結び方があります。しかし、成人式にはカジュアルな結び方は相応しくありません。理由は、成人式はフォーマルな場だからです。もし成人式にカジュアルな帯の結び方をしてしまうと、場違いな着こなしをしているように見えて、せっかくの振袖が台無しになってしまうでしょう。
成人式にはNGな帯の結び方
一重太鼓結びや角だし結び、銀座結びと呼ばれる結び方は、成人式などのフォーマルな場には相応しくない帯の結び方です。振袖を着るときは注意しましょう。
帯揚げや帯締めを使ったアレンジ方法
帯の結び方には、長い歴史がある基本の結び方があります。ただし現在では、アレンジを加えることでさらにおしゃれで、スタイリッシュな着こなしにすることができます。では、どんなアレンジ方法があるのか、こちらで詳しくご紹介します。
帯揚げを使ったアレンジ方法
帯揚げ(おびあげ)とは、帯の上辺を飾る布のことです。帯揚げの役目は帯枕(おびまくら)を隠し、帯の結びの形を整えること。帯揚げがないと、帯の結びの形が他人から見えてだらしなくなってしまいます。
帯揚げを使ったアレンジ方法は、振袖をより引き立たせるようにボリューム感がある帯揚げを使ってアクセントにすることです。また、振袖・帯に合わせて、帯揚げの素材・柄・色を変えることで帯周りの印象を変えることができます。
帯締めを使ったアレンジ方法
帯締め(おびじめ)とは、帯に巻かれたひものことです。場所は帯の中央に巻かれます。帯締めの役割は、帯をギュッと締めること。帯締めを使ったアレンジ方法は、帯締めの結び方を変えることです。結び方を変えると、かわいい印象にしたり、スタイリッシュな印象にしたり、豪華な印象にすることができます。結び方は無数にあるので、振袖・帯に合った結び方を見つけてみましょう。
まとめ
今回は、振袖を素敵に演出できる帯についてご紹介しました。豪華で華やかな振袖の印象を大きく変えることができるアイテムが帯です。帯は振袖の中心に巻かれます。そのため振袖にぴったり合った帯や結び方を選ばないと印象が悪くなってしまうでしょう。ほかの人と差をつけるためには、アレンジも必要です。ぜひ本記事でご紹介した帯の結び方やアレンジ方法を、参考にしてみてください。